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春季特別展 花鳥風月 〜近世・近代・現代へ〜


満開の桜、木々の間を飛び交う鳥たち、風に吹かれて揺れる木の葉、月夜の神々しい明かりなど、四季折々の美しい風景が絵画の題材として古くから描かれてきました。それらの多くは「花鳥画」といわれ、「浮世絵」や「文人画」のような絵画ジャンルの一つとして江戸時代に定着しました。明治・大正の近代においては、多くの画家が花鳥風月を題材とする作品を手掛け、花鳥画は隆盛を極めました。琳派、四条派など近世から受け継ぐ伝統的画法、陰影法や遠近法など西洋絵画から取り入れた新しい画法により、近代では花鳥風月の表現が広がりました。そして、現代において、花鳥風月は芸術表現に欠かせない題材となっています。

本展では、近代を中心に近世から現代までの花鳥画を紹介します。江戸時代の円山応挙、近代の岸田劉生、小野竹喬、現代の上村淳之など、各時代の花鳥風月を描いた作品を展示します。

時代や作家による表現の違いを楽しみながら、今も昔も変わらない花鳥風月の美しさをご堪能いただければ幸いです。

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